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下に示したのは、耳石薄片切片の作製方法の一つです。大型の耳石を持つ魚種で比較的厚めの標本でも輪紋観察が可能な場合は、ハンディータイプの研磨機でラフに作製することが可能です。しかしながら、小型の耳石あるいはさらに薄い標本を作る必要がある場合は、耳石の包埋、数回の両面研磨などの作業が必要になってきます。作製方法をお聞きになりたい方は、お気軽にお問い合わせください。 耳石薄層切片作成方法(例)耳石薄片切片作成工程その1頭部より摘出した耳石の位置と形状(図は左を前端(頭部側)、右を後端(尾部側)方向とした右側耳石) 耳石薄片切片作成工程その2研磨機により短軸にそって核(中心)まで切断(研磨)する 耳石薄片切片作成工程その3研磨した耳石をスライドグラス上に接着剤で貼り付ける 耳石薄片切片作成工程その4研磨機により、さらに逆方向から厚さ0.5ミリ程度まで削る 耳石薄片切片作成工程その5包埋剤により包埋するかキシレン溶液を滴下し観察を行う 耳石薄片切片作成工程その6パソコンにデジタル画像として取りこみ輪紋数・輪紋距離等の測定を行う(図は耳石薄層切片の測定部位と略図) 耳石薄片切片作成工程その7作成した耳石サンプルを画像上に取りこんだ状態 |